会社を辞めたい入社2年目の人に考えてみてほしいこと

入社2年目で、良くも悪くも仕事の転機が訪れる人も多いです。

ある程度仕事も覚え、会社の人達との人間関係も築かれてくる結果、仕事に対する考え、やり方であったり、将来像について具体的に意識し始める年です。

その結果、やる気がでる人もいれば、逆に会社を辞めたいと強く願う人もでます。

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入社2年目の実情、良くも悪くも変化の年

変化の年が多い2年目、色々と悩むことが多いかもしれませんが、それは決してあなただけではありません。

1割程度が2年目に会社を辞めている

入社2年目で、会社を辞める人はかなり多く、高卒で入社した新卒者のうち12.4%、大卒で入社した新卒者のうち10.6%が会社を辞めます。

大卒で考えると、同期が100人いたとしたら、1年目で12人辞め、2年目で10人辞めてしまうのです。

もし会社を辞めたとしても、それは特殊なことでもなんでもなく、ごく普通のことです。

入社1年目と2年目では退職理由が違う

2年目だからこそ、わかってくること、気になってくることもあり、1年目に退職する理由とは変わってきます。

厚生労働省の若年者雇用実態調査の概況によれば、新卒入社3ヶ月未満で会社を辞めた人の退職理由の上位5つは以下の通りとなっています。

1.仕事が自分に合わない:48.5%

2.人間関係がよくなかった:35.3%

3.労働時間、休日、休暇の条件が悪かった:25.2%

4.ノルマ、責任が重すぎた:13.7%

5.自分の能力が活かしきれなかった:13.5%

一方で、入社2年目で会社を辞めた人の退職理由の上位5つは以下の通りとなっています。

1.労働時間、休日、休暇の条件が悪かった:27.3%

2.仕事が自分に合わない:21.1%

3.賃金の条件が良くない:20.5%

4.人間関係が良くなかった:19.8%

5.ノルマ、責任が重すぎた:11.6%

入社1年目に比べると、入社2年目では、仕事が自分に合わないというよりも、給料や労働条件での不満に辞める人が多くなっているのがわかります。

休みがない、残業が多い、給料が安い

2年目になり仕事ができるようになってくると、仕事を任されるようになり、残業が多くなって来たり、休日出勤しなくてはいけなくなることもあります。

仕事は徐々にきつくなっていくものの、2年目になっても給料は上がらないしボーナスも少ない。

学生時代の同期ともかなり差が開いてしまったなんて人も多いかもしれません。

まだ、その会社の賃金体系上、2年目では上がらないだけならばいいですが、何年働いても給料は全然増えていかないということに気づいてしまう人も多いでしょう。

仕事がおもしろくなってくる人、つまらなくなってくる人

2年目になり仕事ができるようになってくるにつれて、仕事が面白くなってくる人もいます。

一方で、仕事がつまらなくて仕方がないと感じてしまう人もいます。

新入社員の頃はまだ何もできなかったからがむしゃらにやるだけだったけれど、2年目になり、それなりに冷静に考えることができるようになるが故、会社を辞めたいと感じる人もいます。

人間関係が上手くいっていたり、上手くいっていなかったり

人間関係が上手くいかないことは、入社2年目であろうが、何年目であろうが、しばしば会社を辞める理由として挙げられます。

人間関係というのは非常に大切なもので、それ次第で仕事が面白いものになったり、苦痛なものになったりします。

入社した時点からだめだった場合もありますが、1年目の頃は良かったけれど、2年目に上司が変わってしまい上手く行かなくなることもあります。

また、環境は変わっていなくても、周囲の態度が変わる場合もあります。

1年目はまだ新入社員ということで優しかったが、2年目になり期待値があがり、その期待値に答えられずに周囲が冷たくなってしまったという場合もあります。

会社では、仕事ができないと、それだけで人が冷たくなるということがあるのです。

1年間の経験により見えてくるもの

他にも、入社して1年その会社で働いたことで見えてくるものはあります。

成長できる環境ではないことに気付いてしまったり、出世しても決して幸せではないという状態であることがわかったり、転勤が多数あることがわかったり。

会社選び、そして働いて間もないころにはわからなかった会社のことが見えてくることで、会社を辞めたい、辞めたほうがいいということを感じるのです。

会社を辞めたいと思っている人の大半は何もしない

会社を辞める人がこれだけいますが、実際には会社を辞めたいと思っている人はもっといます。

辞めたいと思っていても、行動に移す人のほうがまず少ないです。

環境を変えるのが怖い、行動するのが面倒くさい、そのうちやろうと考えている。

何かと理由をつけて行動には移しません。

会社を辞めたいと思っても、転職しないで働き続けるという選択をすればいいのですが、多くの人はその選択すらせず、ただ惰性で働き続けています。

会社を辞めたいという感情を大切にし、今後どうするのかしっかり考えてみてください。

あなたは何故会社を辞めたいのか、辞めて何を望むのか

さて、色々と2年目の実情を説明してきましたが、あなたの場合は何故会社を辞めたいのですか?

そして辞めて何を望むのですか?

人間関係が上手くいっていない、上司からパワハラを受けている、仕事がうまく進められていない。

辞める理由なんて何でもいいんです。

後ろ向きな理由で転職することだって別に悪いことではありません。

ただ、辞めることが目的となってしまってはいけません。

辞めて、違う仕事に転職し、今抱えている不満を解消することを目的としなくてはなりません。

その為に、まずは何故辞めたいか、辞めてどうなることを望んでいるかを明確にしてください。

あなたは何故会社を辞めることを戸惑うのか

次に考えることは、何故会社を辞めたいと思っているのに、会社を辞めることを戸惑っているかということです。

別に3年働かなくてもいい

まず3年は頑張れ、3年働かないと何もわからない。

よく言われることです。

それを信じて、まず頑張ってみることは悪いことではありません。

ただ、別に3年以内だからといって転職できないなんてことはありません。

入社2年目に会社を辞めた人も、割と当たり前のように第二新卒として転職しています。

転職して後悔するのが怖い

会社を辞めたいのになかなか辞めない人で一番多く感じているのが、辞めてしまって後悔することでしょう。

良い会社が見つからず、前の会社で働いていれば良かったと思ってしまうかもしれません。

それだけは避けたいです。

ただ、それならば、在職中に転職活動を行って、今より良い会社に受かれば転職すればいいのではないでしょうか。

今より良い条件の会社が見つからないだろうと決めてしまうのは何とももったいないことです。

周囲からの目が気になる

入社2年目で会社を辞めると、家族や友人に色々と言われるかもしれません。

特にその会社が大企業であれば、おそらくもったいないと言われるでしょう。

これも行動に移すことを戸惑わせる一つの理由だと思います。

ただ、この場合、次の転職先を決めてしまっていれば、特に気にもならなくなります。

本当に辞めていいかわからない

会社を辞めたいけれど、もしかしたらその会社での状況が改善するかもしれないし、

自分はまだ仕事の一部分しか経験しかないから辞めるのは早いのではないか。

そう感じるならば、残ってもう少し働いてみるということを決めてしまえばいいです。

無理に2年目で辞める必要はなく、もう少し自分に納得いけば転職することを考えてみましょう。

会社を辞めたい気持ちを無視しない

どういう選択をするにしろ、自分の会社を辞めたいという気持ちを無視しないでください。

そこを無視して働き続けると、結局今後ずっと会社を辞めたい、会社に行きたくないと感じながら働くことになります。

そんな状態では会社生活が楽しいものではなくなってしまいます。

良い仕事を見つけることができるか、今の仕事で楽しむことができるかは、全て自分次第なのです。

少しでも悩んでいるならば、ぜひ一度転職活動を始めてみてください。そうすれば何かしらの答えは見つかるはずです。

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